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曹洞宗端龍山玉泉寺は、天正以前は真言宗の草庵であったのを、天正の初め(1580年代)開山一嶺俊栄和尚の来錫によって曹洞宗に改宗され、現在に及ぶこと26世400年の歴史を有する古刹であります。嘉永元年(1848年)3月当山20世翠岩眉毛和尚の代に現在の本堂が落成しております。嘉永7年3月日米和親条約の締結により、下田が開港され、同年5月付録下田条約が結ばれると、玉泉寺は米人の休息所、埋葬所に指定されました。 |
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その2年後、安政3年(1856年)タウンゼント・ハリス総領事は、通訳官ヒュースケンを伴い、米艦サンジャシント号で下田に着任しました。ハリスは玉泉寺を日本最初の米国総領事館として開設。庭前に星条旗が掲揚され、以来2年10ヶ月、この玉泉寺は幕末開国の歴史の中心舞台となりました。また、それ以前、日露和親条約の交渉の場となり、ロシア・ディアナ号高官の滞在やドイツ商人ルドルフの約半年に及ぶ滞在等々、開国の歴史を彩る貴重な寺歴があります。なお境内には、黒船(ペリー艦隊)の乗員5名の墓地とディアナ号乗員3名、アスコルド号乗員1名の墓地があります。 |
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ハリス記念館には、タウンゼント・ハリスが領事館当時愛用の遺品や関連資料、古文書等が多数展示してあります。特に柿崎村名主・浜田与平治の日記は、領事館当時ので出来事を正確に伺い知ることができます。また、黒船来航時、下田港において踏海の企を起こした吉田松陰先生の遺品やヒュースケンに仕えたおふくの遺品、ロシア・ディアナ号将校モジャイスキー撮影の日本最古の銀板写真、その他多数の資料を展示する幕末開国の第一級の資料館であります。 |
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●伊豆急下田駅より〈徒歩〉・約25分 ●伊豆急下田駅より 〈バス/須崎・爪木崎行〉 …柿崎神社前下車 徒歩2分
〒415-0013 静岡県下田市柿崎31-6
TEL:0558-22-1287
入場料400円・年中無休 |
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